さて、8月に入って、上手く育てられた野菜、枯らしてしまった野菜と、明暗がくっきり。
畑の野菜たちには申し訳ないのですが、なんといってもこの広い畑に対して作業者の絶対数3名。
しかも、みんな各々仕事をしながらの日曜園芸。
プロの農家のように、野菜たちにとって、かゆいところに手の届く手入れまでは行き届きません。
全く収穫まで至らないもの。
収穫のタイミングを逸してしまったもの。
失敗の形態も様々です。
もう少し時間があれば、いろいろと調べての「計画栽培」も出来たのでしょうが、我々の「のむらファーム」は、基本でたとこ勝負。
悪く言えば、いきあたりばったり。
苗のスペースがあれば、すぐさま近くの「カインズホーム」にダッシュして、そこにある苗の中からめぼしいのを選んでとりあえず定植。
ですから、あたりもあればハズレもある。
素人百姓にとっては、それもまた楽しいのですが、失敗される野菜たちの身になればたまったもんではないでしょう。
文句も言いたくなるでしょうが、そこは堪えてもらうしかない。
そんなこんなを繰り返しながら、こちらも徐々に野菜作りのスキルを上げてまいりますので、ひとつ長い目でお付き合い願いたい。
ゆくゆくは、「野菜ソムリエ」の資格でも取って、老後に備えたいところです。
なにはともあれ、野菜作りは楽しい。
子供の頃、あんなに野菜嫌いで、母親を困らせまくった少年が、今や、毎日野菜だけ食べていても十分幸せという境地になるのですから、人生とは判らないもの。
ピーマンを絶対に食べなかった僕に、すりおろしたピーマンをカレーの中に混ぜて食べさせたという涙ぐましい努力をしてくれた我が母親。
彼女も、この息子を見て、さぞや草葉の影で苦笑いをしていることでしょう。
さて、失敗した野菜をあげてみましょう。
パセリですね。
こいつは、先週までは順調でした。
それが突然の失速。
根が完全に水っぽくなってしまいクショクショ。
元気良かったころに一度収穫して、乾燥粉末にしましたが、それまででした。
原因不明。
さて、これは万願寺トウガラシ。
元気そうに見えますが、よく見てください。
となりの「うりずん」のツタが絡まって、万願寺トウガラシを完全にコブラツイスト状態。
頑張って、実はつけてくれますが、いかにも窮屈そう。
これは、完全にロケーションと苗間の距離を間違えた失敗ですね。
これは、コリアンダー。
韓国語で言うところのパクチー。
最初は順調だったのですが、7月に入って急速に枯れ始めました。
これは、完全に収穫のタイミングを逸した例。
追肥のタイミングを間違えたか。
となりの「ヤーコン」に栄養分を持っていかれたか。
あの独特の香ばしい香りを、サラダや料理のアクセントにと期待したのですがこれは完全に失敗。
こちらはハーブ。
スペアミントです。
これは去年初めて栽培して、僕をハーブにハマらせるきっかけとなったハーブ。
基本的に手間いらずで、どんどんと根を張る多年草で、長い期間収穫を楽しめるのが魅力。
とおもって、たかをくくっていたら、今年は去年ほどの元気がありません。
葉はみるみると、黄色く枯れてきて、花が咲きだしてしまいました。
こうなると、栄養分をどんどん花にもっていかれてしまうということで、花を切り落としますが、どんどん生えてくるイタチごっこ。
葉も次第に小さくなってきてしまいました。
たくさん植えたハーブの中でも、このスペアミントは、香りが豊潤で、特に女性に人気。
とても喜ばれたのに味を占めて、去年よりも苗を増やしましたが、いまのところ復活の兆しなし。
これはプチオレンジ。
オレンジとはいっても、これで立派にカボチャ。
最初の4つくらいは、いい感じで実がなってくれて、その後の収穫を期待をしましたが、その後はこんな実完熟品を最後に、もう実はつけてくれなくなりました。
これがいっぱいできれば、ケーキ系の料理にも挑戦してみようと思ったのですが残念。
これはツルインゲン。
明らかに旬が過ぎて、大きくなりすぎました。
こうなってくると、食べられはしますが、大味になってあまり美味しくない。
美味しいツルインゲンは、ツルが成長すると、一斉にドドドと成り始めます。
収穫は、そのタイミングで、どれだけ多くのツルインゲンを収穫しておくかというのがこ野菜勝負どころ。
全くダメなのがキュウリ。
昨年に引き続いて、今年もよくない。
ツルが伸びず、アーチに全然絡まっていきません。
それでも、実はつけてくれたのですが、あっという間にこんなへなちょこな実になってしまいました。
土が良くないのか。
青梅の土地にあわないのか。
去年良くなかったので、今シーズンは、接ぎ木の苗を購入してきたのですが、結果はご覧の通り。
キュウリは、長く収穫が楽しめる野菜なので、あまりはやく枯れてしまいますと、畑がつまらなくなります。
これで終わりではつまらないので、秋取りのキュウリの苗でもゲットしてまいりますか。
まくわ瓜は、いろいろとありました。
前シーズンは、大ブレイクしたコリンキーとズッキーニの間に苗を植えてしまったため、ツルの伸びしろを確保できず、窮屈な思いをさせてしまいました。
出来た実も一個だけ。(でもこの一個は、甘くておいしかった)
そこで今年は、まずコリンキーとは離して、はやと瓜と並べて定植。
ところが、今年はこのまくわ瓜自体がブレイク。
今度は彼らが周りの野菜たちを脅かす勢い。
苗間ももう少しとらなければいけないところでした。
やはり、それぞれの野菜の成長状況を把握したうえでの、適切な苗間は勉強しないといけないようです。
苗を植える間隔というのはたいせつなんだなあと学習。
それでも、実はポンポンとつけてくれました。
ところが順調だった瓜が、先週突然失速。
ツルがあっというまに枯れてしまいました。
後には、熟した実がゴロゴロ。
しっかりと収穫させてもらいました。
収穫した実はどうしたもんかと思いましたが、甘酢漬けにしたらこれがバカウマ。
リンゴと一緒にスムージーもOK。
大量のまくわ瓜。これはしっかりと胃袋に収まりそうです。
我が畑の瓜は、味がウリ!
さて、それでは動画も合わせてお楽しみください。