空翔ぶジッポ
うちのジッポはちょっと変わった猫で
羽根もないのに空を翔ぶ
パパやママは信じないけれど
シッポをピンと立てミャーと鳴くと
ジッポは空を翔ぶ
ジッポが我が家に初めて現れたのは
そろそろ夏も終わりの頃
ある日突然窓から入って来て
僕のおやつのミルクをやると
うれしそうに飲みました
それからジッポは家に居ついたままで
パパとママは渋い顔
でもやっと許してくれたパパに
うれしそうなジッポでも本当は
僕が一番うれしかった
落葉の頃僕は病気にかかり
パパとママは心配顔
とうとう入院することになり
車に乗る僕を見つめながら
ジッポは悲しそうに鳴いてた
どうやら僕の病気は重いらしく
おなかを切るらしい
ママは「平気よ。大丈夫!」っていうし
パパも「男だろ!」って言うけれど
やっぱり僕はこわかった
そして手術は始まり夢の中
ジッポが僕に会いに来た
そして僕はしっかり見たんです
シッポをピンとたてミャーと鳴いて
ジッポが天に昇るのを
それから僕の病気はすっかり良くなり
パパとママもうれしそう
でも僕はちゃんと知ってるんです
あの時ジッポが神様に頼んで
僕を助けてくれたって
うちのジッポはちょっと変わった猫で
羽根もないのに空を翔ぶ
パパやママは信じないけれど
シッポをピンと立てミャーと鳴くと
ジッポは空を翔ぶ
ジッポは空を翔ぶ・・
楽曲はこちらをクリックすれば、聴けます。
↓
大学生の時に作った歌ですから、もうかれこれ35年も前の曲です。
世間の垢にまみれたこの年齢になってみては、逆立ちしても、こんな感性は出てきません。
もう二度と作れないという意味では、非常に「愛おしい」作品です。
まだ夢も希望もあったあの頃は、かなり本気でソング・ライターを目指していました。
本来の音楽的嗜好は、ビートルズ。
ですから、基本的には、ロックンローラー志望だったのですが、実はひそかにNHKの「みんなのうた」のファンでした。
自分の楽曲が、手作りアニメーションに乗って、その歌詞がテロップで流れる。
そして、作詞作曲に自分の名前。
これを結構本気で目論んでいて、この曲が出来た時には、「これしかない」とばかりに、カセットテープに録音して、NHKに送りました。
しかし結果は採用されず。
理由は単純明快で、曲の尺が長すぎるというもの。
全部で4分40秒の曲です。
あの番組でオンエアするには3分以内のものでなければ採用されないというわけです。
作り直そうとも思いましたが、聴いていただければわかる通り、1曲で1つの物語なっておりますので、どうやってもそれは無理。
せっかく出来た曲を、切り刻むのもせつなかったので、「みんなのうた」は泣く泣く諦めたという経緯がありました
そして、時は流れて、 Youtube の時代。
今やこれしきのクリエイトは、みんなが思い思いに個人レベルで楽しめる世の中になりました。
楽曲は、35年前の録音をそのまま使うとして、後必要なのはアニメーション。
僕も絵を描くのは嫌いではないのですが、やはり「子供の唄」に、フィットするのは「子供の絵」だろうと踏みました。
幸い協力してくれる家族が社内に見つかって、その子供たちにも会って協力をお願いしたところ。
どんな絵ができてくるのか楽しみですが、出来上がれば、35年ぶりに作品が日の目を見ます。
「みんなのうた」には、採用されませんでしたが、Youtube へのアップロード計画は見えてきました。
ちょっと楽しみです。
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