今年の7月にオンエアされたばかりのテレビ東京のドラマ。
主演は、欅坂46。
とくれば企画はもちろん、秋元康。
Amazone プライムビデオで先行配信された作品。
秋元氏の、商売上手を検証するにはもってこいの作品といえましょう。
欅坂46は、この時点でデビュー3か月という金の卵。
彼女たちを売り出すために、作られたドラマなのか、ドラマを当てるために、彼女たちが起用されたのか。
そのあたりの秋元氏の胸算用は、ちょっとわかりません。
配信されていたドラマには、彼女たちの素顔がうかがえるメイキングも同時配信。
本来であれば、ドラマは出来た作品がすべでて。
メイキングやNG集でも商売をしようというテレビ局の魂胆には個人的には賛同しかねるんですが、それはファン心理とは別物。
タレントとファンの距離を出来る限り縮めようという秋元商法では、これも含めてドラマのうちかもしれません。
このドラマの性質上、ドラマの視聴率は、ドラマとしての出来以前に、彼女たちをいかに魅力的に見せるかどうか。
ドラマの演出は、あきらかにそちら方向に向いていました。
メイキングでは、監督が一応の演技指導はしていましたが、ファンたちはその内容より、それで涙を流している彼女たちにグッときているはず。
多用されるフェチカットとスローモーション。
彼女たちの演技力に見合った予定調和と、こちらの想定からはみ出すことのない脚本。
要するに、事件の真相も、真犯人も二の次。
誰もが犯人である可能性を小出しにしながら、それでいて、いかに誰も犯人にはせずに話を丸く収めるのか。
そのあたりがこのドラマの見どころといえば見どころでしょう。
このドラマの扱いで、メンバーの誰か一人でも、イメージダウンさせてしまったら、もともこもないわけですから。
この中から、将来俳優でも食べていけるのはどの子かななんて検証しながら見るのも鑑賞法の一つ。
その意味では案外と楽しめるドラマかもしれません。
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