「是々非々」
これは中国の思想家、荀子の言葉。
これを辞書で引くとこうなります。
「是を是とし、非を非とする事を智とし、是を非、非を是とする事を愚と言う。立場にとらわれず良い事は良い、悪い事は悪い言う姿勢」
そうなんです。
人を批判するときは、何事もこれでなくてはいけない。
反省反省。
「国難を呼ぶ男!安倍晋三」
これが、この本のサブタイトルです。
僕も、たいした知見があるわけでもないのに、どうにもこの安倍晋三という人は訝しいという印象が強くありました。
でも、それはあくまで僕の印象。
冷静に考えれば、たいした根拠があるわけでもなかったわけです。
安倍総理のなにがどうして、どうよくないという具体的情報が完全に欠如していました。
時の総理は、褒め称えるよりも、批判をしている方が、どこか政治通を装えます。
これに溺れてましたね。
不勉強のくせに、世の中の空気だけで、調子に乗って、いろいろな書き込みで、安倍批判をしていました。
よくよく考えれば、ろくに政治ニュースも読まない自分が「安倍さんは問題ある。」はないもんです。
安保関連法案の件や、モリカケ問題、憲法9条改正の件。
掛け声だけのアベノミックス。
わかっているようで、骨子の部分は何もわかっていませんでした。
マスコミを巧みに操る彼の手口も気に入らなかった。
そんなこんなを、上っ面の世間の風だけで批判していたことは、やはり素直に認め、謝っておきましょう。
仮にも、これだけの長期政権を維持してきた彼がやってきたことが、すべて悪政だったということもないはず。
ちょっと浮かびませんが、なにか良いこともやっているはずですよね。
安倍さん、申し訳ない。
やはりここは、是々非々。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いではいけません。
いいものはいい。悪いものは悪い。
そうです。そうです。
こきおろす快感に流されず、感情でものをいわない。
批判をするものの姿勢は常にこれでなくてはいけません。
さて、本書です。
分厚い本でしたが、これはしっかり読ませていただきました。
なるほどなるほど。
やはり、そういうことでしたか。
現役ジャーナリストと、元経産省の官僚の、するどいつっこみと分析。
きちんと学習させていただきました。
それではきちんと是々非々。
感情は排して、改めて申し上げます。
「安倍政権」とかけて、「ゴムホース」と解く、そのココロは?
「長い割には、中身が空っぽ」
おそまつ。
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