さて、収穫編では、失敗だと宣言してしまった里芋。
確かに、去年の出来と比べるとまるで違うので、そう申してしまいましたが、これがセレベスという品種の里芋であれば、そんなこともないということになってきました。
ネットで調べてみると、セレベスの姿形は、ほぼ今回のものと同様。
やや、小芋が小さいという点を除けば、まんざら失敗作でもなさそうです。
リサーチしてみて、一番の収穫は、セレベスは、親芋も食べられるとわかったこと。
ネットの収穫の写真を見てみると、うちの畑の収穫と同じように、芋茎の部分と一体化した状態の親芋もチラホラ。
これが、里芋は里芋、芋茎は芋茎として、分けてたべられるなら、ちょいと話は違ってまいります。
そこで、今回はこの芋茎と一体化した親芋を、まな板の上に乗っけてみることにしました。
スパッと包丁を入れて、切り口を見てみます。
すると、芋の部分と茎の部分は、随分とすっきりと分かれています。
これはいけそう。
分けた結果はこちら。
さあ、これがそれぞれの素材として、食べられればしめたもの。
そこで、芋茎部分は、以前作って美味しかった甘酢漬けに。
芋の部分は、形を留めない調理なら問題ないだろうということで、潰して里芋サラダにしてみることに決めました。
どでかい親芋は、ざっくりカットして、熱湯へ。
レシピには、たまねぎを一緒に入れろと書いてありましたが、玉ねぎはまだ畑の土の中ですので、キッチン常備素材のフライドオニオンで代用。
それにハムを細かく切って混ぜます。
味付けは、塩胡椒とマヨネーズ。
カロリー過多の食い意地のはった老人向けですので、少々薄めにしました。
さて、ここで「野菜ソムリエ」講座で使用する「品目ガイド」を引っ張り出してきます。
まず、里芋に含まれているガラクタン、ムチンには、血糖値を抑える効果あり。
豊富に含まれるカリウムが、取りすぎの塩分を調整してくれるので、高血圧も防ぐ効果あり。
なるほど、それは、なにより。
しかしなんといっても、里芋の最大の特徴は、豊富な食物繊維。
芋類の中では、最もカロリーが低いので、ダイエット効果あり。
食い意地のはった老人には、腹持ちがいいというのが、なんとも嬉しい。
さて、芋茎の方は、どうか。
皮を剥いて、お酢を入れた水につけてアク抜き。
さっと茹でてから、お酢と砂糖で揉んで半日置いたものがこちら。
ポリフェノールで、綺麗な赤紫になります。
以前食べた芋茎の部分と、カットした形こそ違いますが、ちゃんとした甘酢漬け。
シャキシャキとしていて、大変おいしく頂けました。
というわけで、芋茎と一体化した親芋も芋茎も、ちゃんと食べられるという結論。
となれば、まだ畑にゴロゴロしている親芋は、すべて「収穫物」ということです。
急にニンマリ。
里芋の失敗宣言は、とりあえず撤回いたします。
土を掘り起こしたときには、ガッカリしてしまいましたが、どうやらこれはこれ。
お裾分けするには、少々説明が必要になりますが、彼等は、ちゃんと育ってくれていました。
後は、彼等に適した調理法を検討するだけ。
これはそのまま、「野菜ソムリエ」資格取得用の「ベジフル・カルテ」の素材として使えそうです。
まずは、めでたしめでし。
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