さて、今年も余すところあと4時間ほど。
残り4ヵ月間のあいだに、鬼籍に入られた皆様を追悼してまいりましょう。
なんとか年内にアップしたいと思います。
デビット・マッカラム 9月25日逝去 享年90歳
この人の名前を有名にしたのは、1960年代のアメリカのテレビドラマ・シリーズ「0011ナポレオン・ソロ」のイリヤ・クリヤキン役ですね。
この役が、ハマりすぎて、その後は目立った活躍は出来ませんでした。
ただ映画「大脱走」の列車の終着駅のシーンで、自ら捨て身となって、リーダーのロジャーとマックを助けるアシュレー=ピットの役は印象的でした。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
谷村新司 10月8日逝去 享年74歳
この方の死は、かなりショックでした。
中学二年生の時に、深夜放送の「セイヤング!」を聞いて以来の、彼の「語り」の大ファンでした。
もちろん、数多いヒット曲も持っている方ですが、「冬の稲妻」でブレイクするまでの、売れない時代を共有している身としては、楽曲よりも、この人のラジオ・パーソナリティとしての魅力が忘れられません。
まだYouTubeなどのなかった時代でしたが、深夜放送ファンが集まって、それぞれが、ラジオ・パーソナリティに成りきった番組を、カセットテープに録音して、回し合った思い出が、昨日のことのように蘇ります。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
財津一郎 10月14日逝去 享年89歳
「てなもんや三度笠」を知っている人はもうすでに60代以上の方でしょうか。
この元祖バラエティ時代劇に、浪人蛇口一角役でレギュラー出演し、主演の藤田まことや白木みのるを食った演技で一世を風靡したのがこの人です。
「ヒジョーにキビシーッ!」「○○してチョーダイ!」というギャグは、子供心に真似した記憶があります。
「男はつらいよ」などの喜劇映画でも、独特のエキセントリックな存在感を示していました。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
もんたよしのり 10月18日逝去 享年72歳
「ダンシング・オールナイト」の大ヒットで、一挙にブレイクしたロック・ボーカリストです。
ハスキーだけど、異様に高音というのがこの人の歌唱の特徴。
カラオケでよく歌いましたが、なめてかかると、あのサビの部分の音が出ないんですね。
あの歌いこんで作り上げた声は、尋常ではありません。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
犬塚弘 10月27日逝去 享年94歳
存命していた最後のクレイジーキャッツのメンバーがこの人。
バンドとしては、ウッドベースを担当していました。
植木等、ハナ肇、谷敬といった立ったキャラに隠れがちな人でしたが、喜劇役者としては、いぶし銀の魅力を放つ人でした。
誠実さがにじみ出ているようなキャラで、この人が悪人役をやっている作品を見たことがありません。
彼が鬼籍に入ったことで、天国でクレイジー・キャッツが再結成されているかもしれません。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
大橋純子 11月9日逝去 享年73歳
ソウルフルな歌唱力で、「シンプル・ラブ」「たそがれマイ・ラブ」などのヒットを飛ばした女性歌手。
個人的には、MISIA のイメージと被ります。
カラオケ・パーティなどに行くと、歌唱力に少々自信のあるイケてるお姉さんたちが、よく彼女の曲を歌っていたのを思い出します。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
KAN 11月12日逝去 享年61歳
今回追悼してきた方の中で、唯一現在の僕よりも年下なのは彼だけでした。
死因は、メッケル憩室癌とのこと。
1990年に「愛は勝つ」と歌って200万枚の大ヒットを飛ばした彼ですが、癌には勝てなかったようです。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
池田大作 11月15日逝去 享年95歳
創価学会の名誉会長。1960年から、会長を務めた宗教界最大のカリスマ指導者です。
我が家も祖母の代からの創価学会員でした。
仏壇の横の壁には、祖母や祖父の写真と並んで、この人の写真も飾ってありましたので、幼少の頃は、この方もご先祖様の一人かと思っておりました。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
伊集院静 11月24日逝去 享年73歳
何冊も小説を発表している人ですが、実はこの人の作品は一冊も読んでいません。
この方の夫人は、女優の篠ひろ子ですが、前夫人は、27歳の若さで夭逝された夏目雅子。
彼女は、7年間不倫交際をした後で彼と結婚していますが、こんなエピソードをなぜか覚えていました。
インタビュアーの質問に彼女がこう答えているんですね。
「薔薇とか憂鬱とか、そういう難しい字をさらりと書く男性に惹かれます。」
後に、その男性が、この人だったということが判明するわけです。
漢字の変換はパソコンに任せる時代になってしまいましたが、当時は、女子にモテたい一心でセッセと難しい漢字を仕込みましたね。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
ヘンリー・キッシンジャー 11月29日逝去 享年100歳
今回の追悼する方の中で唯一の政治家がこの人。
そして、享年最年長がこの人です。
ニクソン政権およびフォード政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官、国務長官を務めた人物。大統領の背後にこの人ありと印象付けていた人で、僕らの世代では、記憶に鮮明です。
改めまして、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
山田太一 11月29日逝去 享年89歳
脚本家としてのこの人の名前を最初に意識したのは、1976年の「高原へいらっしゃい」でした。主演は、田宮二郎。これは面白かったですね。
次に意識したのは、金曜ドラマの「岸辺アルバム」。不倫する八千草薫にドキドキしました。
「男たちの旅路」や大河ドラマの「獅子の時代」はパスしてしまいましたが、1983年の「想い出づくり。」で、ガッツリと引き込まれて、以来、山田太一脚本は注目するようになりました。
そして、なんといってもその決定版だったのが、「ふぞろいの林檎たち」です。
これは、脚本が書籍化されていましたので、何度も読みなおしましたね。
本気で、脚本を書こうかと考えていた時期でした。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
デニー・レイン 12月5日逝去 79歳逝去
この人は、かつてムーディ・ブルースにいたギタリストです。
しかし、1971年には、ポール・マッカートニーとウイングスに参加することになります。
ウイングスのメンバーは、流動的でしたが、常にこの人だけは、ポールとリンダに寄り添っている感があり、実際にウイングスを影で支えた人物でもあります。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
ライアン・オニール 12月8日逝去 享年82歳
映画マニアとしては、この人の代表作といえばなんといっても、1970年のメガヒット映画「ある愛の詩」のオリバー役ですね。アリ・マッグローに「愛とは決して後悔しないこと」なんて言われていました。
その他に印象的だった作品は、スタンリー・キューブリックの歴史大作「バリー・リンドン」。
この人の実の娘がテイタム・オニールですが、彼女と親子共演した「ペーパームーン」も好きな作品でした。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
キラー・カーン 12月29日逝去 享年76歳
現役時代は、「蒙古の怪人」「蒙古の殺し屋」と恐れられたプロレスラーだった人です。
純粋な日本人で元大相撲の力士。レスラー転向後は、ヒール役として鳴らしました。
現役を引退してからは、飲食業に転じています。
実は、彼が経営していた新宿百人町の「カンチャンの人情酒場」には、会社の後輩のお誘いでお邪魔したことがあります。
キラーカンと名乗って、彼自身が料理の腕を振るっていましたね。
最後は、お馴染みのポーズで、記念撮影にまで応じてくれました。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
坂田利夫 12月29日逝去 享年82歳
前田五郎を相方にして、コメディ№1を結成。「アホの坂田」として、関西を中心に活躍してきたコメディアン。
何を言われようとアホに徹するという芸風は、ちょっと突き抜けた感じがあって個人的には嫌いな人ではありません。
作っているのかどうかわかりませんが、関西芸人の中にあっては、女性にウブな感じも好印象です。
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
というわけで、駆け足で、2023年に亡くなった方々を追悼してまいりました。
何んとか年内にアップ完了。ホッとしました。
残念ながら選に漏れた故人につきましてはひらにご容赦。
どうか天国での暮らしをゆっくりとお楽しみ下さい。
テレビでは、例年のように、「紅白歌合戦」をやっているようですが、今年も我が家は録画のみ。
いつかゆっくり見ようと思います。
それではどちら様も、よいお年を!
最後に一句整いました。
「逝きし人偲んで今年も暮れにけり」