民主党が温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減すると表明しています。
ところで、以前から、とても気になっていました。
温室ガスといえば、対流圏オゾン、二酸化炭素、メタンなど、地球温暖化の主な原因とされている「気体」の総称。
特に、二酸化炭素。
二酸化炭素は、いまや環境問題では、いつでもクローズアップされてしまう稀代の悪者です。
マスメディアは、まさに総攻撃。
個人レベルでも、エコロジーに前向きの発言でもかませば、たちまち、「善良な知識人」扱いされる昨今。
ちょっと、冷静になって考えて見ましょう。
二酸化炭素は、ほんとうに、地球環境における、犯罪者なのか。
そのまえに、ちょっとこんなことを考えてみてくださいな。
こそ泥が侵入して、金品を盗まれたとしましょう。
現場には、ナイキのスポーツシューズの足跡が残っていました。
捜査の結果、あなたが同じナイキのスポーツシューズを持っていたことが判明。
怪しいということで、あなたは逮捕。
さて、もしそうなったとしたら、あなたは納得いきますか?
当然、「冗談じゃない」という話です。
ナイキのスポーツシューズを持っているのは、俺だけじゃないだろうと反論しますわな。
刑事ドラマでご存知のように、こういうのを「状況証拠」といいます。
当然、不利な証拠とはなりますが、これだけで、逮捕できないということは、二時間ドラマのファンなら、誰もが知っていること。
現時点では、二酸化炭素も同じことです。
地球の平均気温があがっている。
調べてみると、空気中の、二酸化炭素の濃度も上がっている。
地球温暖化の原因は、二酸化炭素のせいに違いない。
二酸化炭素を、逮捕しろ!
つまり、二酸化炭素は、まだ科学的には、地球温暖化の犯人とは断定されていないということ。
今の段階では、状況証拠的に見て、ただ、「怪しい」というだけなんですね。
元アメリカ副大統領ゴア氏の「不都合な真実」を見た人も大勢いるでしょう。
あの映画を見る限り、二酸化炭素は、完全に、地球温暖化の犯人として断定されているようでした。
二酸化炭素としてみれば、これは、たまったもんじゃない。
もちろん、二酸化炭素が、地球温暖化の「犯人」ではないとは申しません。
もしかしたら、犯人なのかもしれない。
ただし、怪しきは罰せず。
やはり、推定無罪は、人の世の原則であります。
確たる証拠はないのに、怪しいだけで、犯人扱いにしてはいけません。
エコロジーは、いまや世界的な潮流です。
もちろん、環境に配慮しなければいけないのは、現代人の新しいモラルであることは間違いない。
でもですよ。
そんな御旗を掲げた、マスコミの報道に、踊らされてはいけません。
なんでもかんでも鵜呑みにしては、真実を見間違いますね。
さあ、よーくチェックしてみましょう。
これだけ、環境問題が、足元に火がついてきますと、現実問題として、法規制が具体化してまいります。
さて、法律が出来ると、実はそこには、大きな利権が発生し、ビジネス・チャンスも生まれるんですね。
排出量取引なんてのがありますが、これも実はかなりクセモノ。
ちょっと考えただけでも、大企業にとんでもない利権が転がり込むような気がしませんか。
「環境に配慮」という看板をかかげれば、いまやそれだけで、会社も個人も「意識が高い」と「いいもの」扱いです。
でも、こういうときは、その裏で、ガッポガッポ設けているところを、要チェック。
よくよく注意して、ご覧くださいませ。
「環境保護」には、いまや大きな利権が発生して、それがしっかりと「金儲け」のツールになりはじめています。
「正義」の御旗の元に、私腹をこやしはじめている輩はいませんか。
そんな彼らが、販売促進や、利権確保のために、情報を操作しているなんてことは考えられませんか。
「環境保護」という大看板の裏側で、ニンマリしながら、札束を勘定している輩がいたとしたら、「温室ガス」は、彼らによって「犯人」仕立て上げられているのかもしれませんよ。
環境保護という「情報」の向こう側にある「作為」を、見落とさないようにしないといけません。
「環境問題」の本質は、むしろこちらの方にあるのかもしれません。
くわばらくわばら。