さて、ハードディスクレコーダーに録画されていた音楽番組NHK-BS「黄金の洋楽ライブ」に、マンハッタン・トランスファーのライブが残っていました。
1986年のライブといいますから、ちょうどアルバム「ヴォーカリーズ」でグラミー賞を受賞した後。
彼らのキャリアの中で、一番脂が乗っている時期の、パフォーマンスです。
マンハッタン・トランスファーといえば、なんといっても限りなく洗練された美しいハーモニーのアンサンブルと、華麗なステージ。
混声ジャズ・ヴォーカル・グループの最高峰といっていいでしょう。
リーダーのティム・ハウザーを中心として'結成されたのが1969年。
以降地道なステージを続け、‘75年にアルバム『ザ・マンハッタン・トランスファー』で公式レコード・デビュー。
現在のメンバーになったのは、'79年。
これ以降、「バードランド」、「ボーイ・フロム・ニューヨーク・シティ」等のヒット曲で世界中のファンのハートをゲット。
メンバーは、ティム・ハウザー、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル、シェリル・ベンティーン の4人。
これまで、その卓越した超絶ボーカル・テクニック゜で、聞いているものを圧倒してまいりました。
いままでに、十数回ものグラミー賞に輝いている彼ら。
その一糸乱れぬ見事なボーカルのチームワークには、いまなお磨きがかかっているといえましょう。
さて、このライブで披露されたナンバーは、以下の通り。
・フォー・ブラザース
・ランボー
・ミート・ベニー・ベイリー
・エアジン
・トゥ・ユー
・シング・ジョイ・スプリング
・ムーヴ
・ザッツ・キラー・ジョー
・デューク・オブ・デュビューク
・グロリア
・ハーツ・ディザイア
・バードランド
・オン・ザ・ブールバード
・シェイカー・ソング
・ジャヴァ・ジャイヴ
・ブルー・シャンペーン
・レイズ・ロックハウス
とにかく、ジャズからポップまで、その懐の深さはさすがの一言。
名だたる名曲の「おいしいところ」は、活かしつつも、すべて、自分たちのスタイルで消化してしまうあたりのすごさ。
とにかく、かれらのハーモニーは、「歌唱」というよりも、「演奏」に近いわけです。
僕などは、お気に入りの歌があれば、どこかで「歌ってやれ」という色気がいつでもあるのですが、彼らの歌に関しては、そんな色気は完全にふっとびます。
だって、無理ですもの。
そもそも、彼らの曲のカラオケなんて、見たこともないですね。
ただひたすら、彼らのパフォーマンスに圧倒され、ひれ伏して、「さーすが」とうなりまくるのみ。
あれだけ、複雑なハーモニーが、とにかく一糸乱れぬスゴサ。
そして、華麗なステージング。
これだけの芸達者をそろえ、リードボーカルがくるくるとめまぐるしく変わっても、けして、誰か一人のカラーにならないチームアンサンブルの絶妙さ。
アングリと口をあいたまま、ニヤリニヤリの90分でしたね。
まあ、そんな中でも、僕のお気に入りは、なんといっても、「ジャバ・ジャイブ」
これだけは、一緒に歌わせていただきました。
このライブでは、「トワイライト・ゾーン」は、歌われなかったのですが、番組の最後に、当時のビデオクリップを紹介。
まあしかし、彼らのパフォーマンスを堪能するのなら、なんといってもライブですね。
これで、「プパプッパ」の「タキシード・ドャンクション」が聞ければ、何も言うことなしというところでした。
そうそう、出来ることなら、もう一曲、聴きたい曲がありました。
1983年のアルバム「Mecca for Moderns 」のラストに収録されていた、4人のアカペラ 「Nightingale Sang in Berkeley Square」
今宵は、この曲をBGMにしながら、眠るとしましょうか。
まあ、とにかく、凄すぎて、風邪を引きそうなライブでございました。
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