ここまでは来ようと決めていました。
福島県いわき市小名浜。
震災後の報道でも、この港が地震のあとの津波で、甚大な被害が出ていたことは知っていました。
また、その映像は、Youtube などでもチェックしていました。
この小名浜は、実は、去年の秋に、自治会の旅行で、スパリゾートハワイアンに行った際に訪れていました。
もちろん、この港に、こんな未曽有の災害が起こるなんてことは夢にも思わずに、ビデオをまわしていました。
「アリアマリンふくしま」を見学し、「ララミウ」で、食事をして、お土産を買ったりしたわけです。
その映像を、引っ張り出して再見しているうちに、今、この場所がどうなっているかは、見ておかなければいけないという気になってきたわけです。
東京からずっと太平洋岸を北上してきて、次第に大きくなってくる被害の状況を見てきましたので、国道6号線から、小名浜へ向かう県道に右折したあたりから、自分でも次第に動悸が激しくなってくるのがわかりました。
県道はいたるところで細かな渋滞。
原因は、地震の影響で。道路のあちらこちらに出来ている段差。
道路の状態は、次第に悪化していきます。
信号機もついていません。
三菱化学のでっかい工場の壁や舗道は崩れ落ち、波打っていました。
津波に流されて、ジャンクになった車両。
トラックも・・・
貨物電車の車両も・・・
そして、貨物船も・・
去年の秋に訪れた、水族館「アクアマリンふくしま」も、立ち入り禁止になっていましたが・・・
「ララミウ」も・・・
信号機も・・・・
福島臨海鉄道の貨物操作場・・・・
とっぷりと、日が暮れかかる小名浜港周辺を歩いてみると・・・・
そして、漁港に面した住宅街は、瓦礫の山・・・・
そして、最後に、大津波の押し寄せた堤防の突先まで行ってみると、どうしてこんなところにという場所に、軽トラックが逆さまになって、その骸を夕陽に晒していました。
震災1ヶ月後の、福島県いわき市でのこの惨状。
もしたとえ、仮に時間があったとしても、ちょっとこの先までは、いけないな気持ちになってしまいました。
それは、福島第一原発のシーベルトの問題ではなく、こちらの気持ちの問題。
宮城県、岩手県も、やはりどうしても、この目で確かめておきたい衝動にはかられますが、それは、もう少し時間を置くことにします。
6時をまわって、日はとっぷりと暮れてしまいましたが、最後に、小名浜港を見下ろす高台へ登ってみました。
ここへは、10年経ったら、また来ることにします。
動画はこちら。