ジャズ・ボーカリストのアル・ジャロウが12日亡くなった。
アメリカでは最も偉大なボーカリストと讃えられた歌手。
僕はその全キャリアを聞いたわけではないが、なんといっても強烈に印象に残っているのは1981年発表の「Breakin' Away」
これは、何度も聞いた。
聞けば歌いたくなるものだが、彼の歌だけはそう簡単にはいかなかった。
当時彼のプロフィールには「フュージョン・ボーカリスト」と書かれていた。
フュージョンは、基本的にインストのジャンル。
「ウタモノ」は通常そのカテゴリーに入らないものだと思っていたが、彼の独特の歌唱はまさにフュージョン。
ボーカルそのものが楽器だった。
表題曲の「Breakin' Away」や、ヒットした "We're in This Love Together" のようなポップな曲があったかと思えば、どこで息継ぎをしているかがわからないような "(Round, Round, Round) Blue Rondo à la Turk" など、アルバムはまさに彼の変幻自在のボーカルを堪能できる一枚。
あの歴史的イベント「USA for Africa」の「We Are The World」のレコーディングにも彼はいた。
あの豪華リレーボーカルのほんの短いフレーズの歌唱にもちゃんと、彼はちゃんと「アル・ジャロウ」をアピールしていたのを覚えている。
心より、偉大なボーカリストの、ご冥福をお祈りいたします。
合掌。
僕が歌える唯一の彼の曲はこれ。
https://www.smule.com/recording/breakin-away-al-jarreau/1050554966_1023562294
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