主演・高倉健。
2014年に亡くなった健さんの最後の主演映画。
2012年製作。ですから、この時の健さんは81歳ですね。
いかに映画俳優だからとはいえ、自分の周りの80歳と比べて、健さんのなんと若々しいことよ。
81歳で、刑務所の指導教官が務まるか。
81歳で、田中裕子の亭主はありか。
そんなツッコミも、飲み込んでしまえるほど、やはり健さんの存在感は圧倒的。
佐藤浩市、草彅剛、綾瀬はるか、浅野忠信、ビートたけし。
いずれも主役を張れる俳優たちを、すっぽりと脇役に収めてしまう。
このあたりも健さんの存在感でしょうか。
健さん主演の任侠映画全盛の頃は、僕はまだ小学生。
東映まんがまつりを見にいってた映画館から、健さんになりきった大人たちが肩で風を切ってでくる姿は目撃しています。
でも、僕の世代のリアルタイムの高倉健は、やはり「幸福の黄色いハンカチ」以降。
彼の主演作はほとんど見ていますが、一貫して感じることは、その立ち姿の美しさ。
立っているだけで様になる俳優なんてそうはいません。
拙いイラストで申し訳ありませんが、ね、絵になるんだよなあ。
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