2005年公開の作品。
主演は、後半から13号として活躍する中村獅童。
前半は、小栗旬で引っ張ります。
なかなかいい味を出していたのは、PUFFY の背の高い方の彼女・吉村由美。
「いじめ」が、ベースのテーマになっていますが、カテゴリーとしてはサイコ・スリラー。
小学生時代のいじめが原因で、解離性同一性障害になってしまう主人公。
いわゆる二重人格ですね。
そして、その主人公がいじめをうけてパニック状態になると現れる新たな人格が、凶暴な13号。
こいつがヤバイ。
そのヤバイこいつを、中村獅童が怪演しています。
小栗旬は、後半はその怪演に完全に食われてしまって、ちょいと可愛そうだったかも。
いじめがメインテーマですから、映画的には、いじめる側は、相当憎たらしくなければ、復讐のカタルシスは成立しません。
そのいじめ役は、新井浩文。
元ヤンキーの設定で、これはかなり合格ライン。嫌な奴に描けていました。
そして、その彼の最後の一言が、この映画のキメになってきますので、彼の役は重要。
いっちゃってもいいんですが、ネタバレしやがってと、つっこまれそうなのでやめておきます。
気になる方は、TSUTAYA へGO。
もしくは、Amazone Prime でも見れます。
さて、本作からは話が飛んでしまいますが、先日亡くなられたある女優さん。
彼女が、最晩年、親しい知人たちに、直筆の手紙を数多く残されていたんですね。
その中で、ある知人にあてた手紙の中に「いじめ」に関してこんなメッセージが残っているんですね。
これだけ、紹介しておきます。
一人一人違って生まれる。
当然、差別はある。
いじめは違いから生まれる。
わたしも人をいじめたし、いじめられたし。
それを、亡くそうたってーねえ。
はてしのない道のりです。
樹木希林
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