スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還
公開当時は、3年待った本作でしたが、今回は翌日にすぐチェック。
さあ、前作であれだけ風呂敷を広げられて作らなければいけない3作目。
いったい、それをどう解決して大円団まで持っていくか。
3作目も、ジョージ・ルーカスは製作総指揮に回っています。
監督として、スティーヴン・スピルバーグや、デビッド・リンチへもオファーがあったそうです。
しかし残念ながら実現せず、最終的には、リチャード・マーカンドを指名。
ファンの期待は膨れ上がり、スター・ウォーズ人気はうなぎ上りでしたので、この人は少々重いバトンを受け取ったかなと同情はします。
さて、ちょっと待った。
この映画、公開当時はこのタイトルではなかったような?
ちょっとそんな記憶がありましたので、早速Wiki してみましたら、案の定、タイトルは、ジョージ・ルーカスによって、直前になって変更されたとのこと。
すでにプロモートが始まっていた日本では、差し替えが間に合わず、僕の記憶にある「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」のまま公開されたようです。
そして、新3部作公開の前に、旧3部作がリバイバルされた時に、正式にこのタイトルになったとのこと。
そういえば、リバイバルで、タイトルが変更された例は、007シリーズの、1作目、2作目にもそうでした。(邦題のみ)
まず映画の冒頭は、ハン・ソロ問題解決編。
彼は、前作で凍結されて、レリーフにされてしまったままです。
そして、その凍結レリーフは、犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿の中。
ハン・ソロを救出すべく、ルーク、レイア、そしてソロの盟友ランド・カルリジアンが惑星タトゥーインに向かいます。
ルークは、あれからさらに修行を積み、フォースの力を上げて、逞しいジェダイに成長。
無事に、ハン・ソロを救出します。
公開時に映画館で見た時には、まったく気がつきませんでしたが、今回はすぐ翌日に見たのですぐに気がついたことがひとつ。
凍結された時にきていた衣装と、解凍された時の衣装が、全然違っていました。
まあ、これはご愛敬ということで。
囚われたレイア姫の、魅惑的な水着姿も見られましたね。
というところで、まず第一幕は終了。
第一作目で、反乱軍によってデス・スターを破壊された帝国軍ですが、着々と第2デス・スターを建設中。
その防御シールドの発生装置が、森の惑星エンドアにあることを調べ上げた反乱軍は、それを破壊すべく、ハン・ソロとチューバッカ、そしてレイア姫と、2体のアンドロイドを、確保した帝国軍機に乗せて潜入させます。
一方ルークは、ジェダイの修行を完成すべく惑星ダコバに向かいますが、ヨーダはすでに死期が迫っています。
前作で、ダースベイダーに知らされた衝撃の事実を、ヨーダに確認するルーク。
ヨーダはそれを事実と認めて、900歳という寿命を終えます。
そして、現れたオビ=ワン・ケノビの霊体から、さらに、ルークは衝撃の事実を告げられます。
それを知ったルークは、ダースベイダーとの再戦を決意し、皇帝と対峙するべく単身デス・スターへ。
そして、デス・スターの唯一の弱点を解析した反乱軍。
ハン・ソロのファルコンに搭乗して、戦隊を組んでデス・スターに向かうのはランド・カルリジアン。
しかし、その弱点への攻撃を開始するまでに、惑星エンドアに向かったソロたちが、防御シールド発生装置を破壊することができるか。
ルークの運命やいかに。
そして、もう一つ、ハン・ソロとレイア姫の恋の行方は?
なるほど、なるほど。
前作の宿題を回収していく手腕は、この監督なかなかのものでした。
マーカンド監督の前作「針の目」も、なかなかスリリングなスパイ映画でしたので、彼を採用したルーカスの眼は間違っていなかったといえそうです。
しかし、この第3作目、それだけでは終わらない。
なんと、作品をいやが上でも盛り上げる強力なキャクターを、映画の後半に登場させてきました。
ハン・ソロたちが潜入した森の惑星エンドアに住む原住民イウォーク族たちです。
子熊のような、狸のようなその愛らしい造形。
その彼らが、それまでのシリーズの中で登場したような最先端の武器は一切使わず、弓矢や、投石などの原始的な武器で、帝国軍に立ち向かっていきます。
その絶妙なチームワークと、健気さに、見ている方は拍手喝采。
イヴォーク族たちの活躍は、思わず声を上げてしまいそうな、なんともしれない爽快感でした。
前作に登場しているヨーダもそうでしたが、この「スターウォーズ」シリーズにおいては、映画を盛り上げているのは、ご自慢の特殊効果だけではなく、やはり登場するキャラクターの魅力による部分がかなり大きいということをここで再確認。
監督としての報酬を抑える代わりに、キャラクターのマーチャンダイジングする権利を会社に認めさせたルーカスの先見の明は、お見事ということでしょう。
これで、大きな収入を得たルーカスは、ほぼ自己資金で、新3部作を作ることが可能な超ビッグなインディペンデンス監督になれたわけです。
しかし、この旧3部作の前日譚となる、新3部作の登場まで、ファンは、この後16年も待つことになります。
以上、旧3部作最終章終了。