さて、1967年です。
この年は、小学校3年になる新学期のタイミングで、埼玉県の浦和市に引っ越しています。
今の、さいたま市ですね。
京浜東北線の与野駅西口を降りて58歩。
駅前与野銀座の入り口から三軒目の本屋「いずみ書店」が、新しい住みかでした。
ちょっとややこしいですが、与野駅は、当時、与野市ではなく浦和市にあったんですね。
現在の与野駅西口は、後の区画整理で様変わりしてしまって、当時の面影はありません。
この年の歌謡界は、グループ・サウンズが席巻しました。
しかし、8才の少年としては、まだ相変わらず興味があるのは、怪獣とアニメでしたね。
ゴジラに迫るヒーローとして新たに登場したのはガメラ。
この年に公開された、「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」には、ハマりました。
家の近くに2番館の映画館「与野文化劇場」がありましたので、公開中は何度も見にいった記憶です。
同時に見たのが「大魔神」や「妖怪百物語」。
この時期は、完全に、東宝特撮よりも、大映特撮が贔屓でした。
テレビの方では、「ウルトラセブン」を筆頭に、「ジャイアント・ロボ」や「仮面の忍者赤影」がお気に入り。
覚えているのは、当時の「いずみ書店」には、地方から来た若者に住み込みで働いてもらう枠があって、僕は彼らによく遊んでもらっていましたが、彼ら(彼女もいました)がちょうどお年頃で、自前のレコード・プレーヤーで、歌謡曲を熱心に聴いていたんですね。
僕の愛読書は、「少年マガジン」「少年サンデー」小学館の「小学三年生」などでしたが、彼らの愛読書は、人気歌手が表紙になっている「平凡」や「明星」。
その付録の、お気に入りの歌手のポスターを、自分の部屋に貼っていたりしたのはよく覚えています。
レコードもよく聞かせてもらいました。
ここで覚えた歌謡曲は結構あったかもしれません。
子供心に、フォーク・クルセイダーズの「帰ってきたヨッパライ」やジャッキー吉川とブルー・コメッツの「ブルー・シャトー」はお気に入りでした。
あの当時に、妙な歌謡曲いじりが流行っていて、「ブルー・シャトー」の歌詞でこんなふうに遊んでいたのを覚えています。
「♪ もりトンカツ 泉ニンニク かコンニャク まれテンプラ〜」
ちなみに、当時のいずみ書店では、なんとレコードも売っていたんですね。
後の店内改装で、「本と文具」の店になりましたが、この時点での売れ残り在庫が、段ボール箱に入れられたまま、しばらく倉庫に残っていました。
区画整理で店を取り壊すことになった時、そのレコードは「お宝」として、僕が引き取りました。
時代は、もうCDの時代になっていて、それを聞くことはありませんでしたが、ジャケットだけは、資料としてスキャンしてパソコンに取り込み、あとはヤフオクで売ってしまいました。
そのジャケ写は、今でも部屋中に貼ってあります。
さて、この年に流行した歌謡曲で、ちゃんと覚えていた曲は27曲でした。
以下の通りです。
虹色の湖 (中村晃子)
真赤な太陽 (美空ひばり)
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