この前を走る甲州街道は、仕事でよく走っていましたが、新宿の南口を歩いたのは久しぶりでした。
昔は、ルミネしかありませんでしたが、今は西口の副都心に負けないくらいの高層ビル群。
本日出かけた、ミライナタワーも、2016年に開業したばかり。
まったく、浦島太郎の爺さんは、田舎者丸出しでキョロキョロしっぱなしでした。
さて、本日の所用は、このミライナタワーの12Fで開催された、「マイナビ就農FEST」。
イベントの口上は以下の通り。
「農業法人、自治体、就農支援機関などが出展。農業に興味を持ち始めたばかりの方から、将来的な独立の道筋を検討されている方、就職・転職先、農業を学ぶ研修先を探したい方まで、どなたでも気軽にご参加いただけます。」
老後の就活スタートです。
会場に入ると、まずは入場者は、アンケートに記入。
会場には、各団体のブースが用意され、参加した就農希望者が、このアンケートを元に、担当者たちと話を聞いていくというスタイル。
ブースで目を引いたのが、北海道と宮崎県。
別会場では、関連講座なども開かれていました。
しかし、僕個人としては今のところ関東近県での就農を考えているので、本日参加の団体の中では比較的関東に近い、福島県と長野県の話を聞いて来ました。
およそ、ブースは、地元生産農家と役場の職員というペア。
移住から、耕地確保、就農スタイルなど、いろいろな話を聞かせてもらいました。
会場には、これから農業の世界へ飛び込もうという学生や、脱サラして、農業で稼ごうというモードの気合の入った方々もたくさん。
こちらは、定年退職後の身。
いまさら、あまりガツガツとビジネスモードの農業は考えていません。
家庭菜園の延長のような就農で、老人一人が食べていける程度のささやかな田舎暮らしが希望。
ちょっと、気が引けながら話をさせてもらいましたが、聞けばそういうスタイルの就農を求めて移住して来られる方も最近は少なくないのだとか。
少々安堵しました。
山のような資料を頂いて来ましたので、まずは自分流のスタイルを模索しながら、あちらこちらに話を聞きに行こうと思います。
というわけで、月末月初の諸々の予定はひと段落。
我が家には、収穫野菜保存用の冷凍庫も届きました。
畑もしばらく空けています。
あっという間に、雑草は生えて来ますから、まずは草むしり。
明日からは、また気合を入れて、野良仕事と参りましょう。
さて本日は友人の来客。
彼もサービス業ゆえ、今まではなかなか時間が合わせられませんでしたが、今回はこちらが仕事を引退している身。
彼の時間に合わせて、とりあえず部屋だけは片付けた上で、お迎えいたしました。
せっかくですから、畑の野菜をふんだんに使った手料理でおもてなし。
メインは、採れたばかりのかぼちゃをメインにした天ぷら。
ボケてしまって恐縮ですが、メニューは畑直送のカボチャとズッキーニと青シソ。
それから、彼の好物も考慮して車海老。
青シソは、揚げ方はやや失敗気味でしたが、味には問題なし。
とくにカボチャは、ホクホクだと好評でした。
まずは、制作担当の師匠に御礼。
僕が満を持して出品したのが、スイカのジャムをトッピングしたヨーグルト。
スイカという意外性が受けてこれも好評。
最初は、「あんず」と思ったそうです。
それからこれは、畑で採れたキャベツ。
ドレッシングは、畑で採れたバジルの葉から作った自家製。
残りはすべて、今まで調理済みの冷凍保存物の解凍メニュー。
キュウリとピーマンかの生姜炒め。
ツナとツルインゲンのマヨ炒め。
そして、ミニトマトふんだんの地中海風リゾット。
デザートは、会社から退職祝いにもらったプリンスメロン。
いやあ、予想以上に旨かった。
以上、彼も食べ過ぎ気味でしたが。最後は下腹がほれこの通り。
もちろん、作りすぎた野菜天ぷらは、お持ち帰りいただきました。
本日はひねもす野良仕事。
夕方5時の、役所の放送が流れるまで、畑におりました。
仕事をしているときは、やはり次の日の早朝業務がありますので、夕方まで畑にいることは皆無。
定年退職をしたことを実感する1日でした。
さて、本日のメインは追加定植。
すでに、収穫の終わった野菜を撤収して、新たに苗を植えてきました。
例年なら、春植えの苗を順次収穫して、秋で畑の作業は終了。
以降は、春先までオフシーズンににしておりました。
しかし、今年からは、畑作業の方をメインにできる身。
その期間を遊ぶわけにはいきません。
もちろん、今までは手をつけませんでしたが、冬越えをする野菜も沢山あります。
これからは、一年を通じて、野菜収穫できる畑にしていきたいところ。
やはり、今後の収納への基礎訓練は、これからも、この畑でさせていただきます。
まずはこれ。
キュウリです。
今年のキュウリは、日照不足のためか、あまり出来が良くありませんでした。
例年なら、アーチの天井まで埋め尽くす蔓が途中で失速。
結局、グリーントンネルは完成せず。
これで終わってしまうのはちょいと寂しいので、アーチのキュウリを全て撤収して再定植。
リベンジさせてもらいました。
次はミニトマト。
我が畑では、トマトは大玉や中玉はやりません。
ミニトマトがメイン。
トマトも、キュウリ同様、今年は例年のような真っ赤、真っ黄色の色づきはしません。
やはり、これも明らかに日照不足。
太陽光パネルの下で栽培したのがよかったか、今年は幸いにも鳥害には合いませんでした。
しかし、ほぼ収穫のピークは終了。
これで終わるのも寂しいと思っていたら、ホームセンターの園芸センターで、「秋トマト」という品種を発見。
収穫の終わった野菜は撤収して定植しました。
トマトは、実が鈴生りになるので、垂れ下がって地面につかないように、上から紐で吊るします。
そのために、組むのが櫓。
支柱を使いますが、これは、師匠の見よう見まね。
苗には、すでに可愛い実が付いていました。
それから茄子も。
いくつか、途中失速して枯れた苗がありましたので、撤収して再定植。
この時期に植える茄子は、俗に言う「秋茄子」
昔人曰く「秋茄子は嫁に食わすな」
今時、そんなこといったら、家に入れてくれないご主人もでそうですが、それくらい美味しいと言われる秋茄子。
秋茄子の苗も売っていました。
これまでは、順調に成長していたもののみブログで紹介していましたが、当然失敗してしまったものも多くあります。
それを本日は潔く撤収。
スペースを空けて、新しい野菜に定植。
連作障害にならないように、同じ場所に、同じ種類は植えないように気をつけます。
ハーブも、撤収した後には、いくつかスペースが空いてきましたので、新たな品種を定植です。
順番にまいりましょう。
モヒードミント。
きいたことがないミントでしたので、思わず購入。
ミントは、違う品種を並べて栽培すると、「香りを食い合う」と言われますので、今シーズンも順調なスペアミントとは、場所を離しました。
ジャーマンカモマイル。
春植えのものは撤収しましたので、再トライ。
ローマンカモマイルは、まるでダメでしたので、それを撤収してそこに定植しましたが、果たして連作障害に当たるか。
これは、やってみないとわかりません。
そして、ルバーブ。
これは、我が畑でも一昨年にトライ。
大きな立派な葉ができるハーブですが、使えるのは茎のみ。
これが実は美味しいジャムになります。
西瓜ジャムはすでに作りましたが、ルパーブジャムも作ってみたところ大変美味しい。
早採りの、白菜の苗も売っていたいので、ホームセンターで購入。
収穫終了したキャベツの畝に定植しました。
看板によれば、秋口で収穫可能と言うことなので楽しみにしています。
鍋のシーズンに合わせれば、白菜は、もっと多く定植してもいいかもと思った次第。
その他、こんな苗も見つけました。
アンデスの恵みヤーコン。
シャキシャキと、歯ごたえの良い大根のようなお芋です。
例年苗があれば、植えていたのですが、春植えのタイミングでは見つからず。
このタイミングでホームセンターで見つけました。
本来であれば、春に植えて秋に収穫。
時期が3ヶ月ほどずれましたが、果たしてどこまで育つか。
それからこれは、ブロッコリー。
看板には、早採りタイプで、鈴生りに実をつけると書いてあります。
甘味品種。
12月頃から翌春まで、長期間収穫オーケー。
うまくいけば、その頃はサラダの材料も乏しくなる時期なので、期待したいところ。
花蕾、茎、葉っぱ、すべて食べられるのだそうです。
さて、これを見てください。
なんだか、面白そうな奴がいました。
畑の小屋の片隅。
早速、Facebook にアップしたら家庭菜園をやっているカラオケ仲間から回答がありました。
コガネグモという、割とポピュラーな蜘蛛だそうです。
そのままアニメキャラクターにでもなりそうな姿。
おもわずニンマリです。
さて、まだ梅雨明けの声は聞きませんが、冷蔵庫の中はすでに野菜で満杯状態。
本日中に決断をしなければならないことがひとつ。
野菜保存用の冷凍庫を、もうひとつ購入するか。
冷凍庫はすでにひとつ持っていますが、調理済み料理の冷凍保存タッパーがすでにギッシリ。
今後の生活を考えると、冬越えのための、野菜保存用の冷凍庫がもうひとついるか、要らぬか
悩ましいところです。
今後は、もう定期的な給料はもらえぬ身。
今のうちに、老後のための投資をするべきか。
K's電気に寄って考えます。
この時期になると、畑に行くか行かないかは、いつも天気と相談です。
「晴れ間」がのぞけば、仕事終わりに畑にダッシュ。
限られた時間ですが、行けばやることはいろいろ。
残念ながら、全てはできません。
野菜たちの成長は、本当に一雨ごとです。
この太陽光のパネルがあるエリアは、実は青梅市のチェックが入ります。
この周辺の土地は、青梅市指定の生産緑地。
つまり、農作物を作るための指定地で、本来ならば、太陽光パネルは建てられません。
しかし、その下で農作物を作るという条件つきで、特別に許可をもらってます。
それで、会社からの依頼で、ぼくら素人農業愛好家で好きなように、野菜作りが出来るというわけです。
アーチを組んだこちらの畝は、ツルモノ野菜。
今シーズンは、手前がキュウリ。奥がスナップインゲン。
キュウリは、ぼちぼち実り始めてきました。
この畝は、手前がピーマン。奥は冬瓜ですね。
冬瓜は、先シーズンは、ブレイクしてくれましたので、今年は苗を増やしています。
こちらの畝は、師匠の大好物モロヘイヤ。
奥の方は、青シソです。
シソは、天ぷらでも美味しいですが、僕は毎シーズンこれで、夏の水分補給用のシソジュースを作ります。
これを大量に冷蔵庫保存。
炭酸飲料、缶コーヒーは一切飲みません。
飲料は、すべて自家製。
この畝は、サツマイモ。
収穫は秋です。
蔓が伸びてきたら、蔓返しが定番作業。
さて、こちらはトマトの畝。
今年は今のところ絶好調。
すでに、青い若い実が、鈴なり状態です。
赤く熟してくると、途端に鳥たちが突っつきにくるので、収穫はもたもたしていられません。
まだいくつもありませんが、赤や黄色に熟したミニトマトは、早速お持ち帰り。
こちらは、ナスの畝。
今シーズンは、例年に比べると、やや元気がありません。
ナスは成り始めると、けっこう長い期間、収穫が楽しめます。
ナスは、我が畑では、例年文句なしの優等生。
今年も頑張ってもらいたいもの。
料理のレパートリーも増えていますので、期待しています。
この畝の主役はネギ。
苗は、会社の同僚からのいただきもの。
最初は、畝の土手に立て掛けるように植えて、根が張るのに合わせて次第に土をかぶせ、葱坊主が出来てきたら、マメに取り除きます。
こちらは春キャベツの畝です。
キャベツは、春に苗を植えると、たちまち虫食いが始まって、悲惨なことになっていました。
生産農家なら、何度か消毒して、虫食いを防ぐのですが、我が畑では自然農法にこだわります。
農薬は使わず、虫除けネットで対抗。
いまのところ、虫に食われている様子はなく、今年は無事に結球できそうです。
こちらは、とうもろこし。
トウモロコシも、うちの畑では、あまり成功しない野菜です。
なぜか?
トウモロコシの場合は、この畑では虫ではなくて、圧倒的に獣被害です。
それから台風も大敵。
コーンの根は、図体の割には、意外と小規模。根が張りません。
そんなわけでも、とにかく、横からのアタックに弱く、なぎ倒されやすい。
ハクビシンにやられた時などは、ちょっとびっくりでした。
なぎ倒された上で、コーンの粒を、一粒残さず綺麗に食べられていましたからね。
とにかく、狙われたコーンには、食べ残しが一切なし。
見事なものでした。
今年もしっかりと、ネットを張っていますが、どうなるか。
こちらは、手前がレタスとルッコラ。
奥がサンチュ。
サンチュもすでに収穫していますが、癖がなく大変美味しくいただいています。
引っ越しする師匠の部屋から出た古い畳の藁を裂いて敷き詰めたエリアには、毎年恒例の西瓜。
去年のスイカは、いまいちでしたが、今年はどうなりますか。
大量にできましたら、またスイカジャムを作りたいところ。
スーパーで買ってきたスイカでは、流石にそれはできません。
生産農家ならではの贅沢です。
下の畝は、我が畑では定番のツルムラサキ。
これも、我が畑では優等生。
サラダから、おひたしから、炒め物料理まで。
オールマイティな野菜で、重宝します。
こちらのエリアには、みょうが。
一度苗を植えれば、多年草ですので、手入れだけきちんとしておけば、毎年何度でも繰り返し収穫出来ます。
そばの薬味にもいいですが、なんといっても天ぷらで食べるのが、我が家ではベスト。
今のところ順調で、楽しみです。
こちらは、収穫真っ盛りのリーフレタス。
このレタスは、サニーレタスのように結球するタイプではないので、収穫は、外側から順番にむしっていきます。
収穫が始まれば、たちまちこんな状態になって、次第に塔が立ち始めてきます
こんな状態のレタスは、なかなか見れないかもしれません。
とにかく新鮮なレタスは、シャキシャキして美味しい。
レタスの収穫が始まれば、サラダは毎食欠かしません。
ドレッシングを、取っ替え引っ替え食べても、なかなかなくならないので、おすそ分けしまくりです。
これは、今シーズンはじめてトライする野菜。
プンタレッダという種類です。
隣の畑のオバさんから、苗をいただきました。
イタリア製の青物野菜。クックパッドにもいくつか調理法が載っていましたので、収穫が楽しみです。
こちらも、この畑では初トライ野菜。
長芋です。
蔓が支柱の高さまで伸びてきましたので、ネットを張って横に這わせるように誘引。
とにかく好奇心旺盛で、新しいものにはめがないので、師匠にいろいろと教えてもらいながらやっております。
秋には、美味しいとろろが食べられますかどうか。
前回のブログで、ニラの収穫を報告しましたが、二週間ほどで、もうこんなに成長。
これはまた、来月早々には、ニラ玉が食べられそう。
楽しみ楽しみ。
さて、本日は久し振りに、ファームチーム三人が揃いました。
先週、マルチを剥がして、苦土石灰をまいて寝かせた土は、耕運機で畝って、きちんとマルチが貼ってありました。
この太陽光パネルは、この下できちんと野菜づくりをするという約束の元で、青梅市から設置許可が下りていますので、まずはここからきちんと始めます。
そしてまず、一本目の畝にはネギ。
我々のチームではありませんが、兼業農家で、同じく畑をやっている同僚から毎年いただきます。
そして、僕の担当エリアも、苦土石灰を撒き、綺麗に耕運機で畝ってもらいました。
そして、畝を作るのですが、登場したのが、同じく頂き物の秘密兵器。
溝掘専用のミニ耕運機。
これは優れものです。
畝を作るには、その両側に鍬で溝を掘っていくのですが、これがけっこう大変です。
これだけ長い畝になると、完成するのに僕のペースで一本につき小一時間かかってしまいます。
それが、この秘密兵器を使えば、一本10分もかからずに完成。
本日は一本だけでしたが、次回に残りの畝も、一気に作ります。
そして例年通り、ゴールデンウィークまでには、苗植え準備を終える予定。
マルチ不使用計画は、師匠たちにも相談してみましたが、これには渋い表情。
「やってみると、結局マルチを使ったほうがいいということになると思うよ。」
まあ、なにせこちらは5年目とはいっても、まだまだ素人同然。
そこは、先輩の意見も尊重しないといけません。
ということで、今年はマルチを使用する畝と、しない畝のハイブリッドに計画変更。
それで結果がどうなるか。
それはそれで楽しみです。
午後からは、雨も降るということで、剥がしたネットに絡まっていた、枯れ草を燃やして、本日は終了。
さて、2019年度の野菜づくりです。
まずは、オフシーズン中放置したままの畑の片付けから。
畑に植えたものは、ほぼ枯れて土に戻っています。
厄介なのは、畑に敷いたマルチ。
黒いビニールですね。
これは、土に還ってくれません。
任務を終えたマルチは、綺麗に取り除くのが畑のルール。
そのままにしておくと、そのままの状態で、ずっと畑に残留し続けます。
自然のものは、すべて自然に戻ります
しかし、人間の都合で、畑に入れたものは、人間の手で再び撤去する。
これは、この畑に来て、一番最初に教わったことでしたね。
マルチを剥がす時は、周りから徐々に鍬を入れて、なるべく敷いたままの状態で剥がします。
めったやたらに鍬を入れて、粉々の破片にしてしまうと、そのあとの回収がひどく面倒になります。
しかし、どれだけ気をつけても、やはり、一片のかけらも残さず、黒ビニールだけを畑から撤去するのは、至難の技。
きちんと剥がしたつもりでも、土を掘り返せば、後から後から、マルチの破片が出てきて嫌になります。
結局、ある程度までやって、あとは「やむなし」と諦める。
これが毎年のパターンです。
マルチの役目は、保温保湿。そして、雑草が生えてくるのを抑える。
水やりや、除草の手間が大きく省けるというメリットがあります。
その恩恵を考えれば、片付けの際の面倒は目をつぶろう。
これが、玄人素人問わず、多くの野菜生産農家の暗黙の了解でしょう。
そんなわけで、素人野菜づくり5年めの今年もせっせと、マルチ剥がしをしていたら、ふと頭に浮かんだことがありました。
使用後のことを考えずに、目先の都合で、自然の摂理を無視して、人間の技術を導入する。
あれ?
これって、何かに似てないか。
そうですね。原発です。
畑の片付けをしていて、まさか原発問題に思いが及ぶなんて思っても見ませんでした。
でも、考えれば理屈はまるで一緒です。
あの東日本大震災による、福島の原発事故以来、僕自身は、日本中すべての原発は即時廃炉という意見に方に賛成です。
期限指定の生ぬるい脱原発発言は、僕に言わせれば、すべてその場しのぎの逃げ口上。
原発即ゼロ以外は、どんなに上手いことを言っても、原発推進政策です。
しかし、福島の原発事故の、喉元の熱さ過ぎてみれば、お国の方針は、言葉巧みに、原発再稼働に完全に舵を切っています。
人間の技術の結晶で、都会に、安く安定的に電力を供給する。
そのためには、使用後の核廃棄物の処理と、危険のリスクには目をつぶろう。
この了解ものと、日本全国17カ所に原発は作られました。
しかも、都会の電力需要のためなのに、なぜか作られるのは、地方ばかり。
そこから、わざわざ長い送電線をたてて、都会に電気を供給しています。
これつまり、原発には、人命を脅かす危険なリスクがあると、政府が認めているようなもの。
普通のコスト感覚なら、発電所は、その電気を消費する場所に近ければ近いほどいいというのは中学生にもわかる常識。
それが証拠に、火力発電所は、すべて都心近郊に作られています。
なぜ、原発に限り、地方に作られるのか。
考えれば考えるほどイライラしてきますが、百姓がああだこうだという問題でもないので、ここまで。
難しいことを考えると、頭が痛くなってきますので。
でもこの原発問題、根っこのところは、どうも、野菜づくりにおけるマルチ問題とつながってしまいました。
マルチ剥がしをしながら、ちょっと考えてみました。
「今年の野菜づくりは、試しに、マルチなしでやってみるか。」
その後の手間がかからないという理由だけで、今まで、当たり前に使っていたマルチ。
それは、あくまで、畑ではなく、百姓側の都合です。
当然、これをやめれば、水やりや草むしりにかかる畑の労働は増えます。
その労働に比べたら、この時期のマルチ剥がしの労力の方が、はるかに少なくも思えます。
しかし、今勉強中の、野菜自然農法には、そもそもマルチを使うという手順はありません。
自然にあるものを、畑の中で循環していくの農法です。
肥料も、農薬も使いません。
人間の科学力で作られたものはも畑の中では一切使わない農法。
これが自然農法。
自然農法には、黒ビニールマルチは使わない代わりに、草マルチという方法があります。
草むしりした雑草は、今まではゴミ同様に捨てていましたが、畑に生える雑草なら、それもそのまま野菜づくりに利用する。
土の上に敷けば草マルチ。
土を掘り起こして、その中に埋めて使えば、自家製の腐葉土。
人間の都合で「雑草」などという呼び方をしてしまっていますが、雑草にもきちんと役割はあるというわけです。
もちろん、その手間はかかります。
でも、その手間を省こうという発想がそもそも、間違い。
そこで、土曜日は、苗植えの準備として、昨年の畝の跡に、溝を掘り、草むしりした畑の雑草を埋めることにしました。
雑草は捨てないで、そのまま畑の土作りに使おうというわけです。
ここに、昨年の大雨で、河川敷から回収した藁を敷いて、今年の野菜づくりの準備。
手間はかかりますが、結果は楽しみです。
定年を迎え、これからは、畑に向かう時間も増やせる予定。
老体には、多少はしんどいかもしれませんが、やはり、農業は体を使ってなんぼの仕事。
技術というものは、本来は体を使うことが基本。
幸い、脳みその出来はよくないので、これからの野菜づくりは、五体に頑張ってもらうことにします。
なるべく、「飛び道具」は使わずに、自分の体を最大限使ってできる範囲で、野菜づくりを楽しみたいところです。
あまり、頭でっかちになりさえしなければ、人間の体だって、立派に自然ですから。
さて、収穫の終わった秋以降は、我が農場はオフシーズン。
秋から冬にかけて作れる野菜もあるのですが、この畑の百姓たちは、みんな会社で仕事を持っているために、あえて春まではお休みするのが恒例。
但し、僕の担当のエリアでは、ただお休みではもったいないので、秋植えの野菜の種を購入してきて、世話なしでどこまで育つものか実験してみました。
大根、株、のらぼう菜、人参などなど。
ダメ元ではあったのですが、11月くらいには、立派な白菜が収穫できたりと、そこそこの成果はありました。
しかし、12月になって、寒さが本格的になってくると、成長はそこまで。
間引きもろくにしなかったので、大根株などは発育不良で超ミニサイズ。
(それでも、酢漬けのピクルスなどにして、いただきました。)
野菜たちには申し訳ないことをしました。
さて、そんな中で、こちらの予想を大きく裏切ってくれた野菜が一つ。
ほうれん草です。
他の野菜が次々と枯れていく中、大きさこそ、八百屋の店先サイズよりは小ぶりでしたが、問題なく成長。
冬の間、間引きも、肥料も、水やりもしない放置プレイ状態で、立派に育ってくれました。
これを本日収穫。
麻袋にまるまる一杯のほうれん草。
さて、これをどういただきますか。
楽しみです。
その他に、かろうじて収穫できた野菜は、レタスと人参。
こんな出来でも、捨てるのはもったいない。
まさかこれでは、おすそ分けもできませんので、生産者責任で、持ち帰ってちゃんといただきます。
さて、ほうれん草ですが、まずはやはり定番の「おひたし」。
出来はあまり良くないものの、採れたてです。
やはり、採れたてはシンプルが一番。
茹でて、水切りしたほうれん草に、味付けは今回は白出しのみ。
あとは、鰹節です。
2019年になって、はじめてファームの採れたて野菜をいただきましたが、やはり美味い。
明日のお弁当も決定です。
なにせ、袋いっぱいありますので、しばらくは、ほうれん草三昧でポパイ出来そうです。
レタスの方も、何食分かのサラダには、なりそうです。
ミニトマトは、「業務スーパー」で購入。
ベジタリアン一時中止以来、その反動で、鶏肉料理にはまっていましたので、当然のごとく体重はじわじわと増加傾向。
春の健康診断までには、去年の体重に戻し、血圧も下げないといけません。
医者も、薬も苦手ですので、すべては食生活から。
さあ、いよいよ来月から本格的2019年の野菜づくりが始まります。
再び、ベジタリアンデビューと参ります。
さて、本年度最後の日曜日。
最後の収穫に行ってまいりました。
取れたのは、白菜とキャベツとネギ。
これにて、本年度の収穫は打ち止め。
畑にはまだ、白菜、かぶ、ほうれん草、人参、のらぼう菜がありますが、彼らは越年です。
大根もありました。
しかし、これは間引きなどもせずに放置していましたので、残念ながらこんな有様。
まあいいでしょう。
とりあえず、春収穫予定の、のらぼう菜だけは、ささっと間引き。
収穫を終えて後、畑の枯れ草をあつめて焚き火。
カラッとした天気が数日続いていたので、まあ、この枯れ草のよく燃えること。
枯れ草の燃えたあとはアクになって、これがまた畑の栄養へと還元されていきます。
畑から出たものは、畑に返す。
これは、この畑に来た最初の年に、先輩から教えてもらいました。
まあ、とにかく自然というやつは、よく出来ています。
のぼっていく煙を眺めながら、しばし、今年一年を振り返ると、やはり今年も、十分に野菜たちの面倒はみてやれない悔いは残りました。
サラリーマン百姓なので、仕方がないといえば仕方がない。
さて、冬越えの野菜をいくつかは残しましたが、これから春まではお勉強です。
いろいろと買いためた自然農法の本が、iPadにはぎっしり詰まっています。
でも、どんなに知識を詰め込んでも、農業は最終的には経験則。
体で覚えてなんぼです。
来年もまた、いろいろなことを、この畑から教わるとしましょう。
秋植えの白菜が見事に収穫。
こんなことなら、もっとたくさん定植しておけばよかったと思っても後の祭り。
外側の葉は、多少虫食いが散見されていますが、春ほどではありません。
何枚か葉をむしっても、そこそこの大きさの白菜でした。
まるまる3年間野菜畑をやってきましたが、自分で作った白菜を収穫できたのは今回が初めて。
師走に入って、忘年会のお誘いもあったのですが、この白菜を使った鍋パーティをやりたくて、友人たちには、収穫まで待ってもらっていました。
そして本日、無事鍋パーティを開催。
もちろん、とれたての白菜たちには大活躍をしてもらいました。
まずはこれ。
最もシンプルな、浅漬け。
昆布だしの浅漬けの素をたっぷり入れてポリ袋でモミモミ。
仕上げに「味の素」をたっぷりかけて、まずは定番の一品。
そして、これはキムチ。
キムチの素だけで漬けてもよかったかもしれませんが、そこは韓国の田舎のオモニになったつもりで手を加えました。
まず、擦りおろした林檎、生姜、ニンニク、ナンプラー、そして忘れてならない鷹の爪。
これらを浅漬け同様、ポリ袋に入れてモミモミ。
そして、3日間寝かせたら、ちょっと甘い優しいキムチが出来上がり。
これは林檎が効いていますね。
ああ、そうだ。
少しだけど、畑にはまだ、ニラがありました。
これを入れて漬けても美味しかったはず。
残念。
そして、クックパッドを追いかけていたら、白菜のサラダメニューもけっこう豊富。
本日は、こんなサラダを作りました。
林檎と白菜のシーザーサラダです。
ちょうど冷蔵庫には、林檎がありましたので。
白菜と林檎は、細く薄くスライス。
この中に、粉チーズと、マヨネーズとオリーブオイル。
そして塩を少々。
これをよく和えて、最後に黒胡椒をかけて出来上がり。
白菜でもちゃんと立派に美味しいサラダが出来上がりました。
白菜なかなか重宝です。
鍋ですね。
今回は、この鍋にしました。
鳥野菜鍋。
ベジタリアンが、鶏肉を使うとはけしからんと怒られてしまいそうですが、ゲストが来るときは、ベジタリアンは臨時解除。
まさか鍋パーティで白菜とネギだけというわけにもいきませんので、「業務スーパー」にいってネタを揃えてきました。
見よ。
畑からとれたてのこの白菜の勇姿。
このネギも全て畑の恵み。
ネギも白菜も、本日はこれで使い切り。
余った具は、最後の締めのうどんもふくめて、すべて明日以降の弁当になります。
もちろんゲストには、残り物はシーリングパックしてお持ち帰りしてもらいました。
生ゴミは、もちろんなし。
百姓をやると、食べるものはどうしても安易にゴミ箱には捨てられなくなります。
さて、鶏肉を本日限定解除にしましたので、一気にこんなものも作ってしまいました。
しかもいつもの通り大量です。
鳥の手羽先。皮がパリパリのやみつき甘辛煮。
まずは、油をフライパンに敷いて、片栗粉をまぶした手羽先を、皮のほうから揚げ焼き。
火は中火。焦げ目が軽くつくまで焼いたら裏返し。
焼けたところへ、醤油、みりん、酒、砂糖を適量混ぜます。
これを軽く絡めたら、最後は皮側に、キッチンコショーと白ごまをふりかけて完成。
これは、びっくりするほど美味しくできました。
こりゃ、定年退職後は、居酒屋でも出来そうだぞ。
さて、鳥モモ肉がまだ余っていましたので、畑から収穫してきた最後の里芋と一緒に煮物を作りました。
僕にとっては快感やみつきの里芋のつるりん皮むきもいよいよこれで最後。
まずは、鳥モモ肉をごま油で炒めます。
炒めたらこれに、ネギと茹でて剥いた里芋。
この鍋に水を足します。
そして味付けは、醤油、酒、みりん、砂糖、すりおろし生姜。
これを、里芋に串がスーッと通るまで煮たら、最後に水で溶いた片栗粉。
よく混ぜたら、これで完成。
里芋の煮っころがしに飽きて来たら、これは覚えておいて損はないレシピ。
そして、里芋でもう一品。
これは絶品でした。
里芋の胡麻よごし。
そんなタイトルのレシピでしたが、ちっとも汚しものではありませんでした。
作り方は簡単の時短メニュー。
茹でた里芋に以下のものを混ぜて和えるだけ。
すりごま。
砂糖。
醤油。
みりん。
味噌。
これで、収穫した里芋は全部使い切りました。
そして、デザートはこれ。
かぼちゃのクッキーと、かぼちゃの生地のあんぱん。
かぼちゃはもちろん畑からの収穫。
鍋を食べすぎて腹を抑えていた友人も、これはパクリ。
甘いものは別腹のようです。
さて、本日はの鍋パーティ。
久々の鶏肉も含めいささか栄養を取りすぎました。
明日からまた頑張って仕事をして、カロリーを消費することにいたしましょう。
美味しく食べるためには、体を動かせ。
今夜は、血圧を測るのはやめとこ。