007 死ぬのは奴らだ
さて、これはどこかで手をつけなければならないことでした。
未見の007シリーズを、すべて鑑賞するというミッション。
せっかくですから、製作順に見ていくことにします。
現在までに、23作が作られているこのシリーズ。
僕が映画館でハッキリと見た記憶があるのが、第7作目の「007 ダイヤモンドは永遠に」まで。
この後、8作目からは、ロジャー・ムーアが、三代目ジェームズ・ボンドを演じるのですが、ここからの記憶が怪しいんですね。
ビデオで見たか、テレビで見たか。
ちょっと定かではないので、ここから改めて見直す事にしました。
ジェームズ・ボンドは、この後、ティモシー・ダルトン、ピアーズ・ブロスナン、ダニエル・クレイグと引き継がれていきますが、しっかりとWOWOWを録画してありますので、順番にこの大ヒットシリーズの歴史を辿っていくことにいたします。
さて、「007 死ぬのは奴らだ」は、1973年の製作。
主題歌を担当したが、ポール・マッカートニー&ウイングス。
007シリーズで、初めてロック・アーティストが起用されましたね。
そして、シリーズで初めて、黒人が敵役を演じています。
犯罪王ミスター・ビッグを演じたのが、ヤフェット・コットー。
カリブ海に浮かぶ島国サン・モニークで、ケシの花を栽培して、麻薬を資金源にしようという目論見です。
ミスター・ビッグが寵愛しているのがタロット占い師のソリテア。
演じるのが、ジェーン・セイモア。この時22歳。
歴代のボンド・ガールの中では、最年少ではないでしょうか。(調べてません)
とにかく清楚な美人で、その゜美しさにホレボレいたました。
僕のご贔屓ボンド・ガールは、今までずっと、第二作の「007 ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキでしたが、これはいい勝負です。
ロジャー・ムーアのジェームズ・ボンドは、ション・コネリーに比べて、かなりユーモアたっぷりで、ソフト・タッチ。
そして、女性にもかなり手が早い。
この時彼は、すでに46歳(実は、ショーン・コネリーよりも3歳年上)ですが、だいぶ髪の薄くなってきていたション・コネリーよりも、かなり若々しい印象です。
007シリーズでは、もうお馴染みの、「相手を殺しておいて、軽口の捨てゼリフ」も、ション・コネリーよりも明らか回数が増えています。
ション・コネリーの飲むお酒の定番は、「マティーニをステアじゃなくて、シェイクで」でしたが、ロジャー・ムーアのボンドは、「バーボンを、氷なしで。」
お店からは、「じゃあ、料金は倍だ。」なんて言われてましたね。
アクション・シーンの見せ所は、ボートでの追跡シーン。
道路をジャンプするシーンは、ポール・マッカートニーの主題歌ビデオ・クリップにも使われていましたので、覚えていました。
ロケ地は、第1作の「ドクター・ノー」に続き、ジャマイカで撮影されていますので、アリゲーターや、シャークも登場。
ワニの池に放置されたボンドが、逃げ出すシーンは、ロジャー・ムーアならでは。
これは、ショーン・コネリーのボンドでは、絶対にあり得ないでしょう。
興行収入も、前作「007 ダイヤモンドは永遠に」は超えていますので、ロジャー・ムーアとしては、大役を果たしてホッとしたというところでしょう。
見終わって判明しました。
この007は、見ていませんでしたね。
あるいは見ていても忘れてしまっていたか。
ロジャー・ムーアの007は、歴代最多の7作です。
楽しませていただきましょう。
さて、次の作品は、「007 黄金銃を持つ男」です。
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